季節の足跡
自分の情けなさが悔しくなり、本を抱える腕に力を込めた。
「…強く…なりたい、です」
隊長は優しく笑うと、人差し指を立てて言った。
「もう一度言おう。…戦闘部へ来い!」
「―――はい!」
今まで出したことのない大きな声で、私は答えた。
…もう逃げたくなかった。
やっと、一歩が踏み出せた瞬間だった。
†††
「今日から戦闘部に所属する、セドニーだ」
「…よろしくお願いします」
あの後、無事に面接に合格することが出来た。
今日からここが、私の居場所。
挨拶を済ませ、私にとって最初の訓練の時間がやってきた。
「セドニー、今日のお前のペアだ」
そう言って近づいて来るダン隊長の側には、私と同い年程の男子がいた。