妹は年上 !?
その女は俺の方に走ってきた。

「兄ちゃん、なんでシカトするの?」

女は俺に香苗みたいな口調で話しかけてる。まるでその女が香苗かのように。だけど、この女は香苗に似てるけど香苗ぢゃない。今日の朝見た香苗はこんなに背が高くないし、大人っぽくない。

だが、もしかしたらと思い俺は女に言った。

「香苗なのか?」

香苗のような女は不思議そうに答えた。

「そうだけど、どうしたの?」

「ホントに香苗か?」

「そうだよ?あたりまえぢゃん!」

「ぢゃあ!俺の嫌いな食べ物はなんだ?」

「しいたけでしょ?」

正解だ。

どうやら、この女は香苗のようだ。

「でもお前、なんなんだよ。その姿は?」
「その姿って?」

俺は鏡をつきだした
「コレを見ろ。」

香苗は鏡を見て驚いた。まるで自分が自分でないかのような驚き方だ。

「コレどうなってんの?兄ちゃん。」

「俺にもわからない。なにがどうなってんだ?」

2人は悩んだ。
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