Is this a Fiction?

通夜式の会場で、別れを惜しむでも遺族にお悔やみを言うでもなく、事務的に義務的にこなした振る舞い……

逃げるように帰る際に発した、

「終わった……」の一言。

正直俺は、ママに対して一線を引くどころか、大きな“怯え”を持ち始めていた。

しかし、何をどうすればこの胸のモヤモヤとした“猜疑心”を取り払えるのか……

まさか、「実はママが殺ったんじゃないんですか?」等と、聞けようはずもない。

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