Is this a Fiction?

俺が自らの意志で出来る、たった一つの方法。

それは、疑わしい人物への『恐怖』から逃れると云う事のみであった。

逃れる為には、店を辞めるしかなかったのだ。

くだらない……、ほんの些細な理由で店を辞める事を伝えた時のママの引き留め方は凄まじかった。
ママの愛人まで出てくる始末。

しかし俺にして見れば、背に腹は変えられないのだ。


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