兎は俺のモノ





足取りも重く

アタシは大学を出た。

朝と違って

寒くて、さみしくて…。

泣くにも泣けなかった。










やっと家に着いた。

「先輩…家にいるのかな?」

アタシは思い切って

先輩の家に行った。







<ピーンポーン>

チャイムを鳴らした。

ドキ…ドキ…




しばらく経っても先輩は

出てこなかった。

「なんで…先輩。」

アタシはそこに崩れた。
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