何も見えない
桜 初日
「桜!!おきて!!」
あたしは高校1年生の高橋桜。あたしの朝はこのお母さんの言葉から始まる。
恋愛小説とかだったら幼馴染とか彼氏とかが起こしてくれるんだけどなぁとか思いながらもおくれるので急いで用意する。
「お母さんいってきまぁぁぁす!」
「えっ!ごはんぐらたべてきな「ガチャン」
「もうなんなのあのこったら」
家を出るとあたしの親友、吉田亜美がいつも待っててくれている。
「さーくーらー!遅い!アンタったらなんでこんないっつもいっつも遅いの??」
「ゴメン!許して!お願い!」
「大丈夫。もうなれた!」
「ねぇさくら?1週間やると死んじゃうゲームしってる??」
「1週間やると死んじゃうゲーム?」
「うん。あたしの彼氏やってるんだけどね・・・」
「ほんとに死んじゃうんだったらあたしどうしようと思ってね・・・
あたしホントにアイツの事大好きだから・・・」
「何そのゲーム怖いよ・・・」
「なんか朝からこんなこといってごめんね?大丈夫?桜怖いの苦手でしょ?」
「ううん。大丈夫だよ!」
「そう。ならよかった!今日も張り切っていこー!」
あたし気付いてたんだよ。亜美が本気で怖がってた事。
それにまだわからなかった。


あたしがやることになるなんて・・・
 

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