いちごちょこ
「探したんだけど。」


聞こえてきた声に耳を疑う。

私はキョロキョロと周りを見回す。

すると目に入った好きな人の姿。

真冬なのに腕を捲り,うっすら汗をかき,息まで切らしている。



「学校内探してたらっ里沙先輩に『桜子なら帰ったよ』って言われたから…慌てて追ってきたし…っ」


なんで?

なんで私を探してたの?
なんで私を追い掛けてきたの?



「なんか勘違いしてるみたいだけど…
 俺桜子のこと本気で好きだから。」


…今……
嘘じゃない…?

自然と涙が流れる。

この間とは違う,嬉し涙。



「ちょっなんで泣いてんのっ!?」

「うるさいっ見るな!」


なんて可愛いげのないことを…。

って,そういえば奈々ちゃんとはどうなってるのだろう。


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