群青の月 〜『Azurite』take00〜
「 …おれが、歌うたうと
皆、おれをキライになる
歌…うたう前は、あいつだって
いい奴だったんだ…… 」
「 カッパ 俺は嫌わないぞ 」
「 あいつも最初は
『楽しいなら歌えば』って
笑って言ったよ!
頑張れっていってくれた
でも…おれが頑張ると
どんどん……おかしくなった
だから
一生、歌なんか…歌わない……」
拳を胸の前でギュッと握る
カッパのその手を掴んだ
オミヨさんに頭を下げる
「 …お水、
どうもありがとうございました 」