恋するOL!戦うOL!

「私専用の携帯はどうなったの?」


気になって聞いた。



あの日、海に捨てた携帯・・・・



「ああ、あれ?持ってるよ。」


「大丈夫だったの?」



一也が見覚えのある携帯を私の前に出した。




「無事だよ。防水仕様だからね。」


「防水だったんだ。・・まさか私が捨てるって思って?」


「いや、春花さんが何するか分からなかったから・・・

用心のために・・ね。」




携帯について一也が私の気が付きもしなかった盲点を教えてくれた。




会社の携帯―――

支給されてる社員全ての履歴が書類となって送られてくる。

それは、総務で毎月保管している。


「知らなかった・・・。」


「春花さんは、それを見て俺が電話をかける相手をチェックしてたんだ。」


時間外・・・土日・・・・



同じ番号に何度もかければ・・・



「付き合ってる相手・・・分かるね。」


「そうゆうこと。

もう、過去の失敗はしないって思ってたらかえってあかりを不安にさせて・・・

ごめん・・・。」


一也はその場で私の番号を『あかり』と入れてくれた。


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