恋するOL!戦うOL!

「本当は、姉貴に継いで欲しいんだけどさ。

親父は、そうじゃなくって、姉貴にはちゃんと嫁いで幸せになって欲しいんだって。」



弟よりも優秀な姉・・・



「俺が女で姉貴が男だったら・・・反対だったらよかったのにな。」


一也がボソッと呟いた。


「いいえ!反対だったら今の一也がいないじゃない!」


思わず一也に抱きついてしまった。

離れたくない


「そうだよな。」


一也もしっかりと私を抱きしめ・・・


「一也だってお姉さんに負けないわよ。

うちの会社じゃ結構できる営業マンでしょ?」


「まあね。でも・・・経営者となると・・・自信は・・・。」




そんな弱気な一也の唇を今度は私が塞いだ。



「・・・・。」



陶酔―――



< 156 / 162 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop