恋するOL!戦うOL!
高槻さんからの電話―――
すごいタイミング・・・

「何だか心配で・・・。」

「え?何が?」

「君が・・・あかりちゃんが泣いてるって・・・感じて・・・。」


どうしてだろう?彼には・・・分かるの?

運命の人・・・だから?


「高槻さんは何でも分かるのね。」

「そう。僕らは必然で出会った運命の相手だから。」


偶然じゃなくて必然・・・運命・・・。


高槻さんがその人なんだろうか?


彼なら・・・もう苦しまなくてもいいのだろうか?



これは・・・逃げ?


違う・・・と思いたい。



こっちが・・・運命・・・



「高槻さん・・・私・・・この前の答え・・・


私なんかでよければ・・・お付き合いお願いします。」



そう言っていた。


「あかりちゃん?・・・なんかあった?」


「え・・・どうして?」


「いや・・・、僕は君を大切にする。」


「ありがとう。」





そのときは自分のことしか考えてなかった。

誰かに助けてもらいたかった。



だから・・・彼に逃げたんだ・・・。

高槻さんの感情を・・・考えもせずに・・・。

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