いつも笑わせてくれる貴族
「はいチケット」
恵美は私の手に持たせる。
「渡すの忘れてん。明日やるからいこうな」
そのチケットは、お笑いのライブのやつやった。
確かに昨日言うてたな。
「オシャレしてくからな」
ニッと笑う恵美。
私はポーッとする。
「どしたん?」
恵美は私の顔をキョトンと見る。
「いや……ほんまに行くんや思って」
「そりゃあ行くわ!!」
恵美は目をキラキラさせている。
まぁ恵美は有言実行よくするしなぁ。
「ん……楽しみにしとるわ」
「あれ?ゆかりお笑い好きじゃないよね?」
……………………………?
恵美、知ってたんか。
私がお笑い好きやないこと…。
分かってたのに渡したんか。
「このアホ」
「だってお笑いって事分かってほしいねん」
ニヤニヤと怪しく笑う恵美。
「だからなんなん!?」
「………………よう分からんけどええやろ?」
「………………うん。まぁ」