いつも笑わせてくれる貴族
授業うけてから休憩時間。
また田村が来よった。
「大谷、話があんねんっ」
田村は無理矢理私の手をとった。
また皆は私達を見てた。
田村の後ろ姿、スラッとしてんなぁ。
揺れる茶髪見たら、石田さん思い出す…。
会いたいなぁ。
「そんでな……」
なんでかお手洗いのとこに来た。
「俺、…」
私は腕組んで、めんどそうに立っとる。
「俺なぁ…」
「………」
「実は…」
早よ言えや。
中学生みたいやん。
「好きやねん」