いつも笑わせてくれる貴族

「…………えみりはどっち付いてくっ?」


「え………」

いきなりの事でえみりは、すぐに答えられなかった。
オトンも裏切りたくない、でもそうしたらオカンは爆発的にヤバなるっちゅー事を察知したんやろう。

そりゃあ選べんわ。

「…………もーええわ!!えみりもゆかりも連れてってこの家から出てけ」


オカンはそう言うと、タンスから私とえみりとオトンの服をめちゃくちゃに出して、歯ブラシやタオル、携帯をオトンに全て投げる。

それから私達の背中を押して、無理矢理家から追い出された。



「…………………」
オトンは俯いてた。



「オトン…………」
私は心配する。

「……どこ行けばええの?」

えみりは不安そうに聞く。


するとオトンは口を開いた。


「お前ら二人は今日友達ん家に泊まらせてもらえるか聞いとけ。オトン、明後日までにマンションとか見つけたるから」


そう言ってオトンは何故かどっかに走ってった。

私とえみりは玄関で突っ立ってた。



「……………………オカンに付いてけばよかった」


「じゃ戻れば」

私はえみりにそう言って真帆に電話する。
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