【続】お前は絶対俺のもの

*屋上にて。




「じゃあね!陸っ」

「おう。また明日な!」


一通り勉強をすませ、家に帰る風香を送り出した。


走って帰っていく風香の後ろ姿。

一歩踏み出すたびに2つに結んだ髪が左右に揺れる。


あぁ…なんかひっぱって連れ戻してぇな……


あぁ…

でもできない……


ここは学校。ましてや人が通る廊下だから。


はぁ〜…


今週の土日も仕事入っちゃうかもしれないし。

風香とのデートは随分と後になりそうだ。


がっくりと肩をおとす。

マジで風香依存症になりそーだ。



俺は今使っていた俺の教科書を持って職員室にもどった。


あ……


そういえば孝之に屋上に呼ばれてたっけ?


ポケットの中のタバコを確認。

そして俺は屋上に向かった。
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