闇を照らす光
地下倉庫の奥にある扉を開けて、迷いもなく あの鉄格子の牢屋の中に入った。
あの時と変わらず、人形みたいな男の胸には剣が刺さっている。
リーン……
剣には、ずっと陽菜の耳に届いていた 鈴らしき物が着けられていた。
風もないのに勝手に音を鳴らしている。
陽菜は、男の前に立つと 胸に刺さった剣に手を伸ばした。
剣を握ると、そのまま力を後ろに引いて…
剣を引き抜いた。
カラン
引き抜いた勢いで、陽菜は尻餅をつき 剣を落とした。
「え……なんで…」
正気に戻ったように、陽菜は周りを見渡した。
陽菜には、自分が何故ここにいるかわからなかった。