鈍感彼女と無口な彼氏 ★番外編★
美緒vsファンクラブ




それは私と飛鳥が付き合ってすぐの頃だった。



━━━━━━━━‥‥




私は図書室に行こうと廊下を歩いていた。



そう、歩いてたの!今日は廊下を走ってません!


飛鳥と約束したもんねー!『今日は走るな。』って言われたからね。


別にいいじゃんって思ったけど、口には出しませんでした。
…飛鳥の殺気を感じたので!




「あなたが若月美緒?」




…いやーあの時の飛鳥の睨みは光並だったなぁ。すごい眼力だったよ。




「ちょっと待ちなさいよ!あなた若月美緒でしょ?」








…ん?何かさっきから私のフルネームが呼ばれてるような気がするんだけど…。



「気のせいか。」




「気のせいじゃないわよ!」


「えっ!?」




突然後ろから声がして振り向くと、先輩らしき数人の女の子が私を睨むように見ていた。







…怖い。





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