恋の公倍数(受験生+塾講師)




涙がどんどんこぼれて、まーちゃんは困ったような笑顔で言った。




「わかってるよ。俺は・・・ 俺だけじゃなく、みんなそれはわかってる。でも合格して欲しいからついつい厳しくなっちゃうんだよ。俺だけがわかってるわけじゃないよ。俺は誰よりも甘いからさ・・・」



「まーちゃん。学校の先生になりなよ」





私は本気でそう思う。だからこのセリフを言うのは2度目だった。



「美春ちゃんだけだよ。そんなことを言ってくれるのは。でも、すっげー嬉しい。俺達は、生徒を支えてるつもりになってるけど、実は支えられてたりするんだよな」




嬉しい言葉をもらった。




私が少しでもまーちゃんの支えになっているなら、私は幸せだから。



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