恋の公倍数(受験生+塾講師)
千夏の涙から、悲しみが消えていく。
「池田先生のこと、殴ってくっから」
まーちゃんは鋭い目で、廊下の先をにらんだ。
「いいの・・・いいの。まーちゃん。池田先生は・・・悪くないから」
「何を言われた?言いたくなかったら言わなくていい」
「何をふざけてる?って言われた。そんなこと言ってる時期じゃないだろう・・・って」
まーちゃんは走り出した。
まーちゃん、かっこいいよ。
私がまーちゃんの立場だったら、同じことしてる。
許せない。