それでも君を愛してる。
「や、やめてよ!!」
「クックックッ…冗談。」
「なっ!馬鹿海!!」
まんまと怯える雪月に含み笑いをして、海斗は満足げに部屋を出て行く。
雪月の部屋を出た後。
扉にもたれる様に背中をつけた海斗の顔が、一瞬で表情を無くした。
「死体ね…。」
そう呟き、垂れた前髪を掻き上げる。
そんな事知りもしない雪月は、ただぼんやりと窓辺に立ち尽くしていた。
意識をしていないとは、言い切れない。
生まれた時からそばに居るのに、何故こんな感情を持ってしまうのか。
ずっと一人だった私は
いつしかあなたの
たった一人になりたいと。
心のどこかで願っていた。
それが…
罪とは知らずに。