キャンパス・ダイアリー
第一章〜修目線

春休み

「先生!お腹減った。」

「あぁ!?自分で買ってこい!」



暖かい春の昼下がり。

学校は春休み中だが、講義の準備で毎日のように出勤している。

忙しい俺に気づいてるのか気づいてないのか、俺の研究室ではゼミの男子生徒達がトーク中。



「ほら、この前飲み会の幹事だっただろ。お疲れ様!これでなんか買ってこい」

「ありがとう〜!」



春休みなのになぜか学校に来ている学生達。

『学校が好きだから!』っていうのを理由に用もなく来ているとこがまたかわいい。





俺はある大学の経営学部の教授の藤村修。

淋しい独身の32歳。
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