キャンパス・ダイアリー
「はぁ〜…」



俺があげた三千円を持ってみんなにぎやかに研究室から出て行った。

一人になるとため息出ちゃう俺。



教授の仕事は若い学生といっぱい触れ合えて、気持ちが若くなるから好き。

でも、ハイテンションすぎて時々その若さについていけない。




騒がしい人々がいない間に仕事すませちゃおう。


新しく始まる講義に向けて黙々と資料作りをした。


今年はどんな新入生が入るんだろう…


毎年この時期は楽しみで、胸が踊る。



「先生!桜綺麗だったよ!」



頭に桜の花びらをちょこんとのせたゼミ生達が、騒ぎながら戻ってきた。
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