キャンパス・ダイアリー
「あっ…」



研究室に戻ってきて、さっき女子学生に突き付けられた紙がズボンのポケットに入りっぱなしだったことに気付いた。



その紙をよ〜く見てみたら…



『好きです。付き合ってください』



隅っこに小さく書かれている告白…。



俺は必死で記憶をたどった。



もしかして俺の講義受けてる子?



思い出しても思い出しても、記憶にない…。



この子には申し訳ないけど…学校内で会えたらちゃんと話して断ろう。



俺には好きな人がいるから。



橋本っていう心の中に決めた人がいるから…。
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