キャンパス・ダイアリー
先生は笑顔でみんなの質問に答えている。



浩二君もあんな笑顔してたな…



先生の笑顔に夢中になって、なかなかその場から動けずにいた。






先生を見つめていた私に、だんだんと罪悪感が芽生えてきた。

私は馬鹿な女だ。

まるで今の私は先生を浩二君の代わりとしか思えてない…

そんなんじゃないのに…

先生は先生なのに…

それなのに…どうして先生に近づこうとしているの…?





気づいたら授業終了時間から30分経っていた。


先生の周りにも、教室にも誰もいなくて…


一人ぽつんと座る私に気付いた先生は私のことを覚えてくれていた。
< 26 / 306 >

この作品をシェア

pagetop