【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
生徒会室の窓からは、夏の午後の日差しが眩しいくらいに差し込んで、先輩の真剣な顔を照らしている。

眩しいくらいに真っ直ぐで
痛くなるほどの想いを込めて
龍也先輩は真っ直ぐにあたしを見詰めてくる。


先輩がそっとあたしの頬に右手を添えた。


すぐ目の前にある綺麗な顔に、心臓が暴走を始める。


凄く早くドキンドキンと鳴って、胸が大きく上下した。

「怖い?俺の事。」

先輩は左手でメガネを外すと自分の胸のポケットに入れてから、あたしをぐっと引き寄せた。

「怖がらないで…。俺は聖良が好きだよ。
ずっと前から…こうして聖良を腕に抱きしめたかった。」

先輩はそう言うとあたしをきつく抱きしめ、あたしの首筋に唇を寄せてきた。


熱い吐息が首筋にかかり、一気に肌が粟立つ。


「せせせっ先輩・・・だっ、だめですよ。やめてください。」


「聖良はキスも経験無いっての本当なの?
この間みんなにバカにされていただろう?」



「聞いていたんですか?あの時。」



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