【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「真っ赤だな。りんごみたいで美味しそうだ。」
囁くようにあたしの耳元で言うから、息がかかってくすぐったい。
突然、その熱い耳に何かが触れた。
先輩が耳を甘噛みしたの。
一気に足だけじゃなく、体中から力が抜けていく。
先輩が壁に押付けるようにしてあたしを支えているから、やっと立っていられるだけ…
たぶん今、龍也先輩が私を支えるのをやめたら、壁に寄りかかったままズルズルと座り込んでしまうんだと思う。
「もう、絶対に離してやんねえから。」
溜息を吐くようにそう呟くと、先輩はあたしをもっと強く抱きしめた。
息が出来ませんけどっ!
熱い吐息がそうさせたのか
先輩の言葉の威力なのか
強く抱きしめられた余韻なのか
さっきよりもっと強い電流が先輩の触れているところから全身に流れていく。
カクンと膝が折れて、足の力が全く入らなくなってしまった。
これって、全体重を先輩に預けている形なのよね?
どうしよう。体中がガクガクして止まらないよ。
先輩はあたしの耳を甘噛みしたまま
「聖良は俺のこと好き?」
って聞いてくる。
この状態で何かを考えて答えられる人がいるなら教えて欲しい。
もう、自分の意思とは裏腹に、全身の力は入らないし、声だって自分の意思とは違うトーンのものしか出てこない。
囁くようにあたしの耳元で言うから、息がかかってくすぐったい。
突然、その熱い耳に何かが触れた。
先輩が耳を甘噛みしたの。
一気に足だけじゃなく、体中から力が抜けていく。
先輩が壁に押付けるようにしてあたしを支えているから、やっと立っていられるだけ…
たぶん今、龍也先輩が私を支えるのをやめたら、壁に寄りかかったままズルズルと座り込んでしまうんだと思う。
「もう、絶対に離してやんねえから。」
溜息を吐くようにそう呟くと、先輩はあたしをもっと強く抱きしめた。
息が出来ませんけどっ!
熱い吐息がそうさせたのか
先輩の言葉の威力なのか
強く抱きしめられた余韻なのか
さっきよりもっと強い電流が先輩の触れているところから全身に流れていく。
カクンと膝が折れて、足の力が全く入らなくなってしまった。
これって、全体重を先輩に預けている形なのよね?
どうしよう。体中がガクガクして止まらないよ。
先輩はあたしの耳を甘噛みしたまま
「聖良は俺のこと好き?」
って聞いてくる。
この状態で何かを考えて答えられる人がいるなら教えて欲しい。
もう、自分の意思とは裏腹に、全身の力は入らないし、声だって自分の意思とは違うトーンのものしか出てこない。