【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
観覧車に乗って冬の落陽と満天の星空を堪能した後、もう少しだけ時間があるという先輩にあたしは水族館に行きたいと言った。

先輩は一瞬迷った様子だった。


「いいけど、あまり時間が無いから急ぎ足で見ることになるけどいいか?」

先輩が普段どおりの優しい笑顔でそう言ったので、あたしは気づかなかった。



先輩が躊躇した本当の理由に。



ゆっくりと館内を見て回ると色とりどりの魚たちが群れをなして泳いでいる大きな水槽があった。圧倒されてぼんやり見ていると、傍に先輩がいないことに気付く。

今までここにいたのに…。


不思議に思って少し歩くと次のエリアの一つの水槽の前で先輩が足を止めて見入っているのが見えた。

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