【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「でっかい弟だな。これ以上でかくなるなよ。見下ろされるのは好きじゃないんだ。こうして頭を撫でてやる事もできなくなるじゃないか。」
「子どもじゃないんですから撫でて欲しいわけじゃないですよ。」
聖さんの手の温かさに胸がいっぱいになって涙が滲みそうになったなんて知られたくなくてわざとぶっきらぼうに言ったけど、いつものポーカーフェイスのようにはいかなかった様だ。
何もかもわかっているような聖さんの瞳が優しくて…。
「あははっ。そうか、でも俺にしたらおまえはもう身内だ。受け取る理由がないなんて事は言うな。」
その言葉の温かさがうれしくて…。
「聖さん…俺…。」
「お年玉が嫌なら餞別だと思って取っておけ。聖良から聞いたけどハワイ旅行が当たったんだって?」
「あ…そうだった。忘れてました。」
「そん時に土産でも買ってきてくれればいいさ。それなら受け取ってくれるんだろう?」
サラサラのストレートの髪をかき上げ聖良と同じ色の瞳で爽やかに笑う聖さんにこれ以上抵抗する事なんてできなかった。
「ありがとう…兄さん。」
自然と零れた俺の心からの感謝の言葉だった。
「子どもじゃないんですから撫でて欲しいわけじゃないですよ。」
聖さんの手の温かさに胸がいっぱいになって涙が滲みそうになったなんて知られたくなくてわざとぶっきらぼうに言ったけど、いつものポーカーフェイスのようにはいかなかった様だ。
何もかもわかっているような聖さんの瞳が優しくて…。
「あははっ。そうか、でも俺にしたらおまえはもう身内だ。受け取る理由がないなんて事は言うな。」
その言葉の温かさがうれしくて…。
「聖さん…俺…。」
「お年玉が嫌なら餞別だと思って取っておけ。聖良から聞いたけどハワイ旅行が当たったんだって?」
「あ…そうだった。忘れてました。」
「そん時に土産でも買ってきてくれればいいさ。それなら受け取ってくれるんだろう?」
サラサラのストレートの髪をかき上げ聖良と同じ色の瞳で爽やかに笑う聖さんにこれ以上抵抗する事なんてできなかった。
「ありがとう…兄さん。」
自然と零れた俺の心からの感謝の言葉だった。