【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
「おっ!中身は大丈夫みたいだぞ。」
「え!本当に?」
覗き込んでみるとその通り中身は何とか崩れずに残っていたようでホッとする。
「はぁ~よかったぁ。昨夜あんなに頑張ったのにダメになっちゃったと思ったわ。」
「…遅くまで起きて作っていたのか?」
「え?あははっ…ちょっとだけ。」
本当は2時までかかったなんて言えないよ。きっと心配しちゃうよね。
でも龍也先輩はそんなあたしをお見通しなのかもしれない。
「眠かったら腕枕でもしてやろうか。」
そう言ってクスッと優しく笑う綺麗な笑顔にドキッと胸が躍る。
「ありがとう聖良。俺の人生で初めて好きな人から貰ったバレンタインのチョコレートだ。」
ギュッと抱きしめて頬にキスすると優しく髪を弄り始める龍也先輩。
指が髪を通り抜けるたびに『好きだよ』って言われているように感じるのは、気のせいなんかじゃなくて、先輩が心からそう思ってくれているんだと思う。
お正月に先輩と結ばれてから、あたしの中で確実に何かが変わり始めている。
今までだったら気付かなかったかもしれない先輩の心の変化や、さりげない仕草の中に込められた先輩の想いを自然に感じる事が出来るようになってきたみたい。
龍也先輩はあたしの手を引いてソファーに座るとチョコレートを一つ取り出した。
それぞれ味の違うトリュフが6個。結構大変だったんだ。
龍也先輩気に入ってくれるかな。
「え!本当に?」
覗き込んでみるとその通り中身は何とか崩れずに残っていたようでホッとする。
「はぁ~よかったぁ。昨夜あんなに頑張ったのにダメになっちゃったと思ったわ。」
「…遅くまで起きて作っていたのか?」
「え?あははっ…ちょっとだけ。」
本当は2時までかかったなんて言えないよ。きっと心配しちゃうよね。
でも龍也先輩はそんなあたしをお見通しなのかもしれない。
「眠かったら腕枕でもしてやろうか。」
そう言ってクスッと優しく笑う綺麗な笑顔にドキッと胸が躍る。
「ありがとう聖良。俺の人生で初めて好きな人から貰ったバレンタインのチョコレートだ。」
ギュッと抱きしめて頬にキスすると優しく髪を弄り始める龍也先輩。
指が髪を通り抜けるたびに『好きだよ』って言われているように感じるのは、気のせいなんかじゃなくて、先輩が心からそう思ってくれているんだと思う。
お正月に先輩と結ばれてから、あたしの中で確実に何かが変わり始めている。
今までだったら気付かなかったかもしれない先輩の心の変化や、さりげない仕草の中に込められた先輩の想いを自然に感じる事が出来るようになってきたみたい。
龍也先輩はあたしの手を引いてソファーに座るとチョコレートを一つ取り出した。
それぞれ味の違うトリュフが6個。結構大変だったんだ。
龍也先輩気に入ってくれるかな。