【長編】Love Step~冷血生徒会長×天然娘の恋愛初心者ステップアップストーリー~
どの位経ったのかわからない。
龍也先輩に翻弄され、放心状態だったあたしは、気がついたら彼の腕に抱かれてソファーで横になっていた。
額に貼りついた前髪をかき上げ、乱れた長い髪を手櫛で剥いてくれている彼の手が心地良い。
ずっとこうしていたい気持ちで身体を預けていたけれど、徐々に理性が戻ってくるとなんだか恥ずかしくなって、髪を弄りながら軽いキスを繰り返していた先輩から身体を離そうとした。
けれど、龍也先輩はあたしを瞳で制し、ギュッと抱き締める手に力を込めると静かに語りだした。
「聖良…動かないでそのまま聞いてくれるか?」
「は…い?」
「今日は俺達が付き合いだしてちょうど1年だろう?だからさ、おまえと付き合いだしたこの場所で結ばれる事が俺にとっては誓いだったんだよ。」
「誓い?」
「聖良。この1年でお前は俺に幸せになる事を諦めてはいけないと教えてくれた。人生を投げ出さず、人を愛して、光を見つめて歩く事を教えてくれた。だから今度は俺が人生の全てをかけて必ずお前を幸せにする。」
龍也先輩の言葉が嬉しくて、溢れてくる涙で滲んで彼が見えなかった。
たぶんとても優しい表情で見つめてくれているのに…あなたの今日の笑顔を心に留めておきたいのに…
「二人で歩き始めたこの場所に誓う。初めてキスしたあの日を決して忘れない。
この場所で結ばれた今日の日を決して忘れない。
俺の人生に光が差し込んだあの日を胸に刻んで一生お前を愛して生きていく。
この場所で聖良にキスをした時から俺の運命は大きく動き始めたんだ。
もうお前のいない世界では生きていけない。」
唇で涙を吸い取りながら囁くように誓いを立ててくれる龍也先輩が愛しくて彼に応えるように心に誓った。
龍也先輩に翻弄され、放心状態だったあたしは、気がついたら彼の腕に抱かれてソファーで横になっていた。
額に貼りついた前髪をかき上げ、乱れた長い髪を手櫛で剥いてくれている彼の手が心地良い。
ずっとこうしていたい気持ちで身体を預けていたけれど、徐々に理性が戻ってくるとなんだか恥ずかしくなって、髪を弄りながら軽いキスを繰り返していた先輩から身体を離そうとした。
けれど、龍也先輩はあたしを瞳で制し、ギュッと抱き締める手に力を込めると静かに語りだした。
「聖良…動かないでそのまま聞いてくれるか?」
「は…い?」
「今日は俺達が付き合いだしてちょうど1年だろう?だからさ、おまえと付き合いだしたこの場所で結ばれる事が俺にとっては誓いだったんだよ。」
「誓い?」
「聖良。この1年でお前は俺に幸せになる事を諦めてはいけないと教えてくれた。人生を投げ出さず、人を愛して、光を見つめて歩く事を教えてくれた。だから今度は俺が人生の全てをかけて必ずお前を幸せにする。」
龍也先輩の言葉が嬉しくて、溢れてくる涙で滲んで彼が見えなかった。
たぶんとても優しい表情で見つめてくれているのに…あなたの今日の笑顔を心に留めておきたいのに…
「二人で歩き始めたこの場所に誓う。初めてキスしたあの日を決して忘れない。
この場所で結ばれた今日の日を決して忘れない。
俺の人生に光が差し込んだあの日を胸に刻んで一生お前を愛して生きていく。
この場所で聖良にキスをした時から俺の運命は大きく動き始めたんだ。
もうお前のいない世界では生きていけない。」
唇で涙を吸い取りながら囁くように誓いを立ててくれる龍也先輩が愛しくて彼に応えるように心に誓った。