初恋~俺が幸せにしてみせる~
2人でベッドに入り
抱き合った

そしてまた色んな
話をしていた

そして自然に2人とも
眠りに落ちた

俺は夢を見ていた

抱き合って眠っていた
千穂は、俺に手を振って走り去っていく

必死に追いかけた

無我夢中で走った

何度も名前を呼んだ

千穂はどんどん離れて
小さくなっていく

ハッと目を覚ました







千穂が消えていた

俺の腕の中で
眠っていたはずの
千穂が消えていた

部屋中全て探した

寝ぼけ眼のままで
探していた

必死に探した

荷物も靴もない

探し回って、タンスの
角に足の小指を
ぶつけて、座り込んだ

『いたっっ』
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