続・いまだ知らない、恋心。【短編】
修学旅行
相変わらず私は1人だった。


人間が嫌いだし、もちろん男子は大嫌い。女子だってあんまり好きじゃない。


そんな私でも出席日数のために学校行事に行く。

本当は行きたくないけど。


母は私が学校に友達を持っていないのを知らない訳だから、嫌な素振りも見せられない。


神崎とは、たぶんもう会わないだろう。


私にとっては、ちょっとホッとする事実だ。


今更、私の心を乱されても困る。



そう、困るんだ。



「生徒会副会長!ちょっと来なさい。」


「…はい?」



確か今は、昼休みで、集合なんかかかってないはずなんだけどな。


しかも生徒会の担任の先生じゃないし。



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