続・いまだ知らない、恋心。【短編】
「何ですか?神保(じんぼ)先生。」


「えーとね、修学旅行の事なんだけど…」


「それが、なにか。」


「むこうの…現地の人への挨拶文を考えて欲しいんやけど。」


「…それは修学旅行委員長がするべき事ではないんですか?」



それがなんで私に来るんだっての。第一修学旅行委員が仕切るもんだろ。そういうことって。


…待て。なんか嫌な予感がする。


こういう時にでしゃばって人に尻拭いさせる、馬鹿野郎を、私は1人、知っている。



「それがなぁ、修学旅行委員長の神崎が『スージーなら書ける!』とか力説して…お前、文章作るの得意やろ?」


「…そうですか。わかりました。期限は?いつまでですか。」


「明日まで、頼むよ。僕に渡してくれればいいから。」


「はい。」


(心の中の声↓↓)


かぁんざきぃぃぃ!!


余計な仕事押しつけてんじゃねぇよ!


こちとら受験生なんだよ!人生かかってんだよ!

ぶち殺す…あいつ今度こそぶち殺す!


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