Replicant・Lover's-L No.6
マンションへの道のりもジンはあたしを避けるかのように助手席に座り、

あたしはウメちゃんの隣でDS3のボリューム大で、

「きいろっ!! き・い・ろーっ!! あかっ!!」

と内蔵マイクに叫びながら頭のトレーニングに励んでやった。

もちろん、ヨシちゃんには、

「リッカ、うるさいっ!!」

って怒られたけど、当の本人は無表情で窓の外を眺めたままで、まるっきり無視された。

< 112 / 277 >

この作品をシェア

pagetop