Replicant・Lover's-L No.6
ジンは20秒ほど、その状態で固まったままで、それから、ぶるんと濡れた大型犬のように頭を震わせて立ち上がった。

「助かった。処理に時間がかかりそうだが」

「スタジオで待っている間に処理してはどうですか?」

「ああ、そうだな」

ユイは、顎に人差し指をつけ、

「リッカ様の事なら、多分、リッカ様のレンさんが一番情報をお持ちだと思いますよ?」

今の情報にこう付け加えた。

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