のたおの大冒険(仮)
まずは創世記

 神話の時代。


 すべてはそこから始まる。


 彼らがどこから来たのかを知る術は既になく、彼らがどのようにして対立したのかを知るものはない。


 強大な魔王と、巨大な神との戦い。


 その戦いに天は焼け、海は割れ、地は沈んだ。


 何年、何百年、何千年と続いた、魔王と神との争い。


 ことの始まりは、彼らがお互いの兵を用意するところから始まる。


 魔王が用意しせしは、闇の精霊。


 すべてを隠し、すべてを闇へと葬り、絶望を生み出す悪魔の精霊。


 神が用意しせしは、光の精霊。


 すべてを照らし、すべてのものに光を当て、希望を生み出す天使の精霊。


 力は互角。両者は拮抗。


 また何千年と戦いの歴史が続く。


 しかし、それは突然の終わりを告げる。


 原因は分からない。


 理由を知るものはいない。


 だが、その現象を知らないものはいない。


 それは、闇の精霊の裏切り。


 光の精霊との協定を申し出た。


 光と闇は両者一対。


 この世に、昼と夜が、生まれた。


 怒りに狂うは、悪魔の王。


 すぐさまに、両者に対抗すべき兵隊を作り出す。


 作りし悪魔は、モンスター。


 その異形な姿、恐るべし。


 強大な翼を持つ者は、空を制す。


 広大な鰭を持つ者は、海を制す。


 強力な牙と足を持つ者は、陸を制す。


 世界を覆いつくすモンスターたち。


 そして・・・神が敗れる。


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