のたおの大冒険(仮)

『降魔師』と呼ばれる人たちです。


 主に、光と闇の民がその力に目覚めることになりました。


 元々、光と闇の民がつかさどる魔法は、他の四種の民を圧倒する力。


 それは二通り、人に魔法を奪い去る術と、人に魔法を与える術です。


 その一部が、彼らに戻ってしまったのです。


 『降魔』とは、人間に眠った魔法を宿らせる術です。


 彼らの力にかかれば、今まで使えなかった魔法が扱えるようになるのです。


 無論、今は魔王退治が最優先。


 全ての地域に休戦協定を送り、一時休戦と共に、四英雄は魔王に戦いを挑みます。


 しかし、さすがは神話の時代の魔王。


 その力、四分の1に削られたとはいえ、強大です。


 火の英雄と水の英雄がその戦いで死亡しました。


 風の英雄は、自らが人柱となり、魔王を封印。


 生き残った土の英雄は、魔王の血を浴び、不老不死になったと噂されてますが、魔王退治後の彼の行方はどこにも語られていません。


 今でも、どこか人里離れた場所に、ひっそりと暮らしていると、噂されています。


 さて、魔王が退治され世界に再び平和が戻りました。


 しかし、世界には大きな問題が残されています。


 そう、魔法が復活したのです。


< 13 / 52 >

この作品をシェア

pagetop