鬼 鴉【総集編】


突然の問い掛けに、黒鬼の表情が強張る。


「ヤツは……、いずこかに消えた、よ」


黒鬼は一つ間を置くと、不明確な答えを漏らすように、呟く。


「そうですか。キビト様には、私から報告しておきましょう」


「あぁ、頼む……」


口数少なく語り合っているロインと黒鬼であり、その雰囲気こそが鬼鴉の衰退を意味していた。




< 1,116 / 1,582 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop