鬼 鴉【総集編】
桃華は神妙な顔を浮かべると、皐月と銃佐ェ門に頭を下げ、口を開く。
「……ご助力、感謝いたします」
こうまでバレていると、1人で色々と試行錯誤した事が、馬鹿らしくなってしまう。
桃華は自嘲気味に笑みを浮かべて、さらに声を発する。
「私は、鬼人と決着をつけねばなりません。貴方達はそれでも……」
「皆まで言わなくてもいいよ、桃華サン」
桃華の言葉を途中で遮った銃佐ェ門は、二日酔いによる頭痛を強引に押さえ込みながら、呟いた。