鬼 鴉【総集編】


今日も桃華と皐月の2人で、闘兵衛の自宅を掃除しに出掛けていた。


2人の背中を見送って、老人は考えを巡らす。


(闘兵衛殿には、感謝の言葉しか出てこないんだが……、おそらく、彼は生きていないだろう)


随分と薄情な思考ではあったが、ソレも正しい考えであるといえる。



(……今は、時だけが全てを解決する。世間は広いんだから、一つの事に縛られるモノでもなかろうよ……)



老人は複雑な表情で思いをまとめ、屋敷へと戻るのだった。




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