鬼 鴉【総集編】


たびたび闘華は闘兵衛の事を引き合いに出すが、それほどの思い入れはない。

ただ鬼鴉に関わり、名を借りたというだけの間柄である。

確かに長崎まで闘兵衛は来ていたらしいのだが、出会えてはいない。

そのような軽い印象を、紅拳に説明しても無駄である。



「そうですか、わかりました……。すみません、余計な事を聴いたみたいですね?」


紅拳は軽く頭を下げて、わざわざ闘華の領域に入り込んだ事を、詫びた。



「お気になさらないで、下さい。……これから、お世話になる身なのですから……」


「フフッ、そうですね?共に女同士、仲良くしましょう」


闘華は紅拳の詫びの言葉を受け、慌てて返答し、すぐに承諾する。

その慌てふためく闘華の姿を見て、紅拳は微笑みを浮かべ口を開く。




「副隊長サマよぉっ!」




そんな闘華と紅拳のやり取りに、声を掛ける人物がいる。


陸軍第2軍団、軍団長のブレイドであった。




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