鬼 鴉【総集編】
「すっ、スゴイッ!凄いや、トウカ様っ!!」
アークは自分の事のように喜ぶと、うっとりとした瞳で闘華に魅入る。
ブレイドという人物は、アークにとっての鬼鴉を象徴する一角だった。
闘華の実力は分からずとも、ブレイドが築き上げてきた戦果はイヤという程、知っている。
たかが稽古試合ではあるが、勝つと負けるでは、雲泥の差があった。
ソレだけで、闘華という人物の評価は鬼鴉の幹部に並ぶか、それ以上の者だといえる。
「……」
闘華は笑顔を凍り付かせて、紅拳に救いを求めたのだった。
「アーク……、おそらくランス軍団長が会議を開くハズなので、先に行って調べて来て下さい」
紅拳は素知らぬ表情で、飄々と口を開く。
「ハイッ!!」
アークは勢いよく返事をすると、駆け足で廊下を走って行った。