鬼 鴉【総集編】



黒船の船内に招き入れられた禁達一行は、円卓と椅子が複数並ぶ室内へと案内されていた。




「……早速、仕事の話しをしたいんだけど……、簡単に自己紹介をしてくれないかしら?」


ジェノスは寄り掛かるように椅子に座ると、禁に向かって声を掛ける。


「……俺は禁。アッチの薄汚れた奴が銃佐ェ門、人相の悪い奴が闘兵衛、人形みたいのが皐月だ」


仲間を指差しながら、禁はおおざっぱに説明を始めた。

まさしく、簡単に、である。


「……別に雑談をしにきた訳じゃあ、ナイんだ。さっさと、仕事の話しをしようじゃないか?」


禁は早口でそうまくし立てると、ジェノスを軽く睨み据えながら、椅子に座るのだった。


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