鬼 鴉【総集編】
「強欲な権力者が貯めたへそくりを、横から掠め取ろうって魂胆なワケ」
口角を吊り上げ嬉しそうにジェノスは、狙っている獲物を口にする。
「……俺らが協力して、得るモノがあるのか?」
紅い瞳を妖しく輝かせ、魅了するように微笑みながら待つジェノスに、禁は言葉短く質問をぶつけていた。
「1つは、アタシからの鬼鴉の本拠地への情報。1つは、遊んで暮らせる程の小遣い稼ぎ……」
指を3本立て、ジェノスは1本1本を数えるように折り曲げると、利点を説明していく。
相手の興味をくすぐる、絶妙な話し振りでもあった。