鬼 鴉【総集編】
「アァ、構わんよ」
場の空気が和み、禁は落ち着いたかのように返答する。
会合は上手く結ばれた、という意味だろう。
「それにしても、アンタ何故、鬼鴉を狙うの?」
不意にジェノスは、壁際に立つ闘兵衛に声を掛けた。
「……ちょっとした因縁があって、な」
闘兵衛は面倒臭げに口を開き、答える。
「そう言われれば、約束が、どう、とか言っていたな?教えろよ……」
「……」
禁は思い出したかのように話し掛けると、闘兵衛の表情が険しいモノに変わったのだった。