鬼 鴉【総集編】
「アタシとアンタらで、教団に潜入、お宝を発見したら私の部下を手引きして、お持ち帰り……」
手短に計画を説明しながら、ジェノスは体勢を整える。
「腕の立つ少数精鋭での行動が、最適って事よ」
禁ら一行を一瞥し、その後の反応を伺う。
「……イイだろう。ただし、ヤバくなったら逃げさせてもらうゼ?」
禁は表情を緩め、姿勢を崩しながら了承の言葉を呟く。
「契約成立ね。……詳細は島に着くまでに説明するけど、ソレで、よろしくて?」
嬉しそうに微笑を浮かべるジェノスは、再度確認するように口を開いた。