鬼 鴉【総集編】
「……」
飄々と沈黙を守りつつ、銃佐ェ門は次に発せられる言葉を待つ。
「……そう。ちょっと昔にね、海の上で化け物に遭遇したのサ」
過去を紐解くジェノスではあったが、不気味な程に声が通る。
「客船1に海賊船2、全ての乗客を皆殺しにし、その怪物は船の上でたたずんでいた……」
「ソイツが、闘兵衛に似ているって事か?」
ジェノスが一呼吸を入れる間に、銃佐ェ門は確認の言葉を発していた。
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