鬼 鴉【総集編】
「似ている所では、ないよっ!!……同類。アレは人殺しの猛獣……」
仰々しいほどの表情で、ジェノスは唾棄するように、言葉を吐き棄てる。
「ウチの連中、全員が、トラウマになる程の恐怖を、振り撒いていたからネェ?」
「よく助かったなぁ?」
ジェノスは肩を下ろし、心底恐ろしかった。と、大袈裟にその大きな胸を撫で下ろす。
しかし、ウチの連中とは言ったものの、自分が、と言わない所に銃佐ェ門は苦笑いを浮かべ、さらに問い掛ける。
「……陸まで運んでやったのさ。ソレが、怪物の頼み事だったからネ?」
ジェノスは呆れ返りながら、そう答えていた。