鬼 鴉【総集編】
「……先見の明って、ヤツだナ?しかし、船長も闘兵衛に負けず劣らず、化け物に見えるがね?」
銃佐ェ門は、ジェノスをそう評価する。
どちらにしろ、その猛獣を招き入れているのだ。
同類だといっても、過言ではない。
「普通の人間には、お付き合いしかねるよ……。アイツが味方じゃなかったら、真っ先に撃ってただろうな?」
銃佐ェ門は苦笑を浮かべたまま、手だけで火繩銃の形を作ると空中を撃つ真似をする。
「トウベェって……、どういう人間なんだい?」
ジェノスは銃佐ェ門の仕種に苦笑を浮かべつつ、問い掛けていた。