鬼 鴉【総集編】
『ビクッビクンッ』
無惨にも、頭部に小剣が根本までめり込んだ戦士長は、細かく痙攣を起こしながら絶命する。
「もう、イイよ。アンタら、面倒臭いわ……」
ジェノスは身を隠していた外套を、脱ぎ捨てた。
長い白髪を舞うように翻し、暗褐色の肌を月に照らし出すと、もう一方の小剣を抜き放ちながら、そう呟く。
その姿に、敵味方全員が言葉を失い、魅入られたように固まる。
まるで、女神が降臨したかのようなその光景は、戦士達の動きを止めるのに充分であった。